「 塗り固めた… 」
あそこで泣いているのは誰?
幼き頃の僕かい?
あぁ、かわいそうに
きっとまた虐められてたんだろう
君は言ったね「貴方は感情がないの?」と
あのときは「ないよ」 そういってみたけど
僕にも感情はあるんだよ、本当は
ただ、僕は臆病で
それを外に出すのが怖いだけ
僕が笑ったって泣いたって
一体誰が困る?一体誰が気にかけてくれる?
初めから「無」だと言うのなら
何もいらない、何も欲しくない
もう、もう2度と傷つきたくなんかないんだ
幼い頃の僕は、あまりにも愚かで
泣けば誰かが気にかけてくれると
愛を与えれば愛を与えられると想っていた
君は言ったね
「信じて、ちゃんと今目の前にあるものを見て」と
僕は何も言わずに君から離れた、逃げた
ただ、僕は弱くて
泣いていた君さえも突き放した
僕が愛してたって言ったら信じてくれるのかい?
怖いんだ、君までもが怖いんだ
本当は気付いて欲しかった、抱きしめて欲しかった
初めから「幻」だというのなら
もう2度と現れないで、傷つけないで
僕を傷つける君なんかいらないよ
頭がごちゃごちゃするんだ
あぁ、神様僕に翼を下さい。真っ黒でもいいから…
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